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脚光を浴びるアレルギー改善の切り札
平成19年1月20日 医薬.健康ニュースより
アレルギーは免疫の暴走反応
現代病とも環境病とも呼ばれるのがアレルギー。
花粉症、アトピー性皮膚炎、リウマチ、気管支ぜんそく、食物アレルギーなど
アレルギー性疾患の患者は、この10数年で急増をみている。
こうしたなか、アレルギーに悩む人たちから注目されているのが、青魚などに含まれる、
機能性成分のEPA・DHAだ。最近は、これらにオリーブの果実エキスを加えた
複合型サプリメントも登場しており、アレルギー体質改善への手がかりを提供している。
本号では、アレルギー改善への有効な対応方法であるこれらの食品に焦点を当て、
今後の方向を探った。
アレルギー患者が増える最大原因
1970年代頃より、花粉症やアトピー性皮膚炎をはじめアレルギー疾患が急増し、
いまや国民の三人に一人が何らかのアレルギーもっているといわれている。
これは遺伝や環境の悪化、ストレスの増大だけではなく、食生活の変化が大きな
原因と考えている。
アトピー性皮膚炎や花粉症が急増してきた同じ頃、日本人の食生活は西洋化し、
ファーストフードやスナック菓子、インスタント食品が普及して日本人の食事内容が
大きく変化した。
現在、アレルギーの増加の要因として、サラダ油に多く含まれるリノール酸の過剰摂取
が注目されている。
そして、リノール酸を除去する栄養学的なアプローチからアトピー性皮膚炎を改善する
試みが行われ、成功を収めている例もある。
免疫の暴走反応
アレルギー体質にさまざまな要因がかかわってアレルギー疾患が現れる。
その疾患は年齢とともに姿を変えて次々に発症することがある。
私たちには体を病原菌やウイルスなどから守る免疫というシステムがあり、
免疫が低下するとかぜや肺炎など感染症を起こす原因になる。
しかし、この免疫の暴走によって、本来攻撃しなくてもよい花粉や食べ物を誤って
過剰に攻撃してしまうのが花粉症や食物アレルギーなどのアレルギーである。
免疫の過剰な反応により、鼻水・鼻づまり・皮膚炎・喘息などの症状がでる。
この暴走は、遺伝や環境要因だけではなく、食生活のも原因があることがわかってきた。
注目の抗アレルギー食材
乳酸菌
腸内環境を正常化して免疫の働きがあり、積極的に摂るようにしよう。
EPA・DHA
青魚におおく含まれている脂肪酸。体内でアレルギーや炎症を起こす物質が作られる
のを抑制する働きがある。
魚の摂取が減りEPA・DHAが不足し、リノール酸、アラキドン酸の摂取が過剰になった
ことがアレルギー増加の一因といわれている。
EPAやDHAはイワシやサンマなどの青魚に多い。
オリーブの摂取量が世界でもっとも多いギリシャでは喘息などのアレルギーの
発症が少ない。
果実のエキスにはヒドロキヒチロソールという天然の抗炎症物質が含まれている。
リコペン
抗酸化作用のあるカロテノイドで、トマトやスイカなどの赤い色がリコペンの色。
抗酸化力は、ビタミンEの100倍、β―カロテンの2倍もある。
体内の活性酸素を除去することで全身の細胞の老化を防いでくれている。
近年、抗アレルギー作用の研究が進んでいる。
免疫の暴走を起こす食生活
天然の抗酸化、抗炎症成分の「力」を有効に。
腸内環境の悪化
免疫細胞の3分の2は腸に集中しており、全身の免疫が乱れ、アレルギーが
起こりやすくなる。
乳酸菌などの善玉菌、食物繊維は腸内環境を整える。これらが多く含まれる
発酵食品や野菜を積極的に摂ること。
逆に動物性脂肪や砂糖の過剰摂取は悪玉菌を増やして腸内環境を悪化させる。
脂肪酸バランスの悪化
食の西洋化により日本人の脂肪の摂取量は増え、摂取する脂肪の種類が変わった。
魚の油の摂取が減り、肉・卵・牛乳などの動物性脂肪やサラダ油の摂取が大幅に増えた。
サラダ油に多く含まれているリノール酸は、体内でアラキドン酸という物質に変化し、
アラキドン酸からは強い生理活性物質が作られアレルギーや炎症を起こす。
魚の油に多く含まれているEPA・DHAはアラキドン酸からアレルギーや炎症を起こす
生理活性物質ができるのを阻害する働きがある。
そのため、リノール酸の過剰摂取がアレルギーの増加の一因であることが明らかに
なった。
山口県下関市立中央病院では、アレルギー反応を促進するリノール酸、アラキドン酸を
できるだけ除き、アレルギー反応を抑制するEPA・DHA、その仲間のα―リノレン酸を
積極的に摂る和食を中心とした食事療法で、アトピー性皮膚炎の治療に劇的な成果
を上げている。
アレルギーを防ぐにはスナック菓子、ファーストフード、インスタント食品などの植物油
の摂り過ぎを抑え、洋食中心の食生活を和食中心に変え、週3回は魚を食べるように
したい。
天然抗酸化・抗炎症成分の不足
野菜や果物などにはビタミンやミネラルだけではなく、天然の抗酸化、抗炎症成分が
含まれている。
野菜や果物のなかには、アレルギーで起こる炎症反応や活性酸素の発生を抑制する
ものもある。
野菜や果物を積極的にとるのも大事である。
アレルギーを悪化させる食生活
サラダ油・動物性脂肪・砂糖の過剰摂取
スナック菓子、インスタント食品、ファーストフード、サラダ油(リノール酸)の
過剰摂取・魚の油の不足など。
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